パンフルートの小さな家

パンフルートが大好き。透き透るような音に包まれる幸せな毎日の記録。

ラデュ先生のレッスン 表現

アローザ・パンフルート・フェスティバルに参加して来ました。どんな感情を気持ちを演奏に込めるかはあなたが決めるのだときっぱりと言われ、当たり前すぎることにハッとしました。受け身でした。完全に。じゃあ作曲者の表現したいことはどうなるのですか?じゃあじゃあアンサンブルの時はどうするのですか?それぞれ表現したい事が違ってたら?

「2つの場合があります。自分がソリストだったら自分が決めていい。周りに合わせてもらう。もうひとつそれぞれ相談して決める場合、それも面白い。」「作曲者の表現はそれほど厳格ではない。自由に感情を込めていい。」

ラデュ先生のお答えでした。すごく楽しくおもしろく、刺激的なレッスン。「気に入ってくれて嬉しいよ」とおっしゃっていました。

スイス人のマドレーヌさん

同じホテルの人はマドレーヌさんだけです。控えめだけど女優さんのように美しく、優しく私を気遣ってくれます。マドレーヌさんはパンフルート歴8~9年のベテラン、アローザは去年に続き2度目の参加です。ホテルのレストランで顔を合わせるだけでしたが、レッスンの休憩時間に心配してくれました。「あなた大丈夫?」私は食べ過ぎでお腹をこわしていました。ウェイトレスさんが私に訊いてくれても飲み物は水でいい、スープも前菜もデザートも要らないと言うので???みたいな顔で、それをマドレーヌさんは見ていたのです。実は少しお腹が痛くて、と言った日の夕食、同じテーブルにセッティングしてくれるように頼んでくれてその日から楽しくお話するようになりました。日本人と話したのは初めてと喜んでくれました。マドレーヌさん、本当にありがとうございます。

楽しむこととリラックスすること

アローザ・パンフルート・フェスティバルに参加して来ました。11回目の参加の女性もちらほら。凄いですね、と言う私に笑顔で「みんなファミリーよ」本当にみんなが優しく温かく接してくれました。ムルク先生の奥様、フェリチタスさんも気のおけない親しみやすい素敵な女性。レセプションパーティーの時、いち早く小さい日本人を見つけて「あなた英語しか喋らない?いい?何か困ったら何でも私に言うのよ?」と握手してくれました。本当にありがとうございます。

ジュリアン先生のレッスンは生徒2人が初見で演奏をして、先生がアコーディオンで伴奏をしてくれる、これ又楽しい時間でした。ジュリアン先生は日本語を少しだけ話せます。曲が終わると時々「ナキムウラ、スバラシイネ」と言って笑わせてくれました。ステージの赤いジャケットがジュリアン先生です。

ラデュ先生のレッスン

スイス、アローザでラデュ先生のレッスンも受けました。1回目は呼吸とアンブシュアについて。ムルク先生の教則本にも載っている

1.  お腹に息を入れてキープ

2.  胸にも息を入れてキープ

3.  お腹から息を吐き無くなったら続けて胸の息をお腹まで下ろして吐く

これをなめらかに一繋がりに、と言葉にするとこうなりますがなかなか難しいです。アンブシュアはもっとスマイルにしてと言われました。そうすると音がシャープになるそうです。そして管を決して見ないことはこれはまずはじめの約束なのだそうです。10年ほど前に岩田英憲さんが教わったことと同じですね。自分の持ち方を決めたら変えずに管の場所を覚えるそうです。

2回目はスケール、音階でした。Gから♯を1つ増やしたらレから始まるよね、じゃあ歌ってみて。次に歌ってみたテンポを保って吹いてみる。速くしないで、自分が考えて知っている速さじゃないと吹けないから。じゃあ♯をもうひとつ増やして3つだと何から始まるの?どの音が半音上がるの?歌ってみて。じゃあ曲をやろう。Gの楽譜で歌ってみて、吹いてみて、じゃあFスケールで歌って、次それで吹いてみて、ってスパルタだあ。

 

月曜日の夜、ホテルロビーでラデュ先生たちのパフォーマンス、素晴らしかったです。

ヨルグ・フライ先生のリズミック

アローザ・パンフルート・フェスティバルに参加して来ました。

ヨルグ・フライ先生のリズミックのレッスンは、近くのフロレンティナム教会で行われます。足踏みしながら別のリズムを手で叩いたり、それから足踏みを止めないでパンフルートでマンボやチャチャチャのリズムや和音で合わせて遊んでるみたいに楽しいです。ベルギーから20年前にスイスに移り住んだというちょっとコワイ顔の男性がこのクラスではいつも英語で通訳してくれました。5回目の参加だそうです。右から3番目の黄色い服の人です。

私が花の写真を撮っていると「ダクティロリザを知ってる?」と言うので「それは何?」と訊くとこの花を指さしました。花の名前を教えてくれる男の人がいるなんて、やっぱりパンフルーティストはロマンティストですね。ヨルグ・フライさんはドイツ語しか話さないのでこの彼には本当に助けられました。ありがとうございました。

スイスでロビー演奏

アローザ・パンフルート・フェスティバルに参加して来ました。

ヤコブ先生(一番左)のクラスは上手な人が多く、初見の楽譜をすぐ曲のイメージを掴んで表現するのです。先生は声楽家として素晴らしくピアノを弾きながらすごく良い声でパンフルートと歌っていました。サマー・タイムや枯葉などのジャズは初めてです。このグループで夜9時から Waldhotel のロビーでの生徒発表に出ようという事になりました。曲は Wie der Wind (風のように、というような意味でしょうか、ノリの良い曲)とジョン・ダウランドの Come Again 切ないラブソングです。

木曜日夜は楽しく演奏できました。みんなに感謝です。

コーラスは合唱じゃない

パンフルート歴3年以下の私は1・2時間目はコーラスクラスが割り当てられました。パンフルートを学びに来たのに歌か、と思いきやコーラスとは合奏の事でした。「あなたはセカンドボイスで」と言われたのはセカンドパートを吹くことだったのですね。多くの人はアルトパンフルートとバスパンフルートの2本(時には3本)を持参していてパートで使い分けています。バスパンフルートはとても高価なものだそうです。

写真右から2番目は担当のリサ・アン先生。ぶっきらぼうに見えてとても優しい先生です。手違いで2ヶ月前に受け取っているはずの楽譜を1つも持っていなかった私に「大丈夫?楽しんでる?」とよく声掛けしてくれていました。

     

 Waidhotel内のチーザ・シルバにて